低周波音

低周波音とは何か

人が耳で聞くことができる音(可聴音)はおおよそ20Hz~20,000Hzの範囲の音ですが、超低周波音とは20Hz以下の音をいい、低周波音とは100Hz以下の音をいいます。従って、低周波音は超低周波音を含む概念です。

可聴音は20Hz以上の音ですので(ただし、20Hzを境に急に聞こえたり聞こえなくなったりするわけではなく、可聴音かどうかのおおよその境目が20Hzだということです)、超低周波音は、通常は音としては知覚されないとされています。しかし、鼓膜や頭部あるいは耳のまわりの圧迫感や振動感などという形で感じられることはありえます。

低周波音には、以下のような性質があります。

① 低周波音の聞こえ方には個人差があります。このため、同じ家族の中でも、被害を訴える人が一人だけということもあります。

② 低周波音は、通常の騒音の場合に比べて塀や壁による防音効果はあまり期待できません。

③ 低周波音の他に騒音が存在すると、低周波音は聞こえにくくなります。これをマスキング効果といいます。このため、低周波音の被害者には、苦痛を緩和するため、ラジオ、テレビ、CD等をつけっぱなしにしている人が多いです。また、窓を開けているときよりも閉めているときのほうが低周波音は聞こえやすく(感じやすく)なり、苦痛が強いことが多いです。

 

※この項目について詳しくは、「騒音・低周波音・振動の紛争解決ガイドブック」218~219ページを御参照ください。